2026/08/14 10:00

シチリア島の白ワインと、壱岐の燻製ナッツ。産地だけを見れば、地中海の島と日本の離島、ずいぶん離れた場所にあるふたつだ。けれど実際に合わせてみると、その距離をあまり感じさせない食卓になった。

トラパニの塩田風景
シチリア島の西の端、トラパニ地区には塩田が広がっている。風車がゆっくりと回り、天日にさらされた塩の山が夕方の光を受けて白く光る。塩田、風車、ぶどう畑がひとつながりの景色として広がっていて、暮らしの中に塩づくりとワインづくりが同居しているような土地だ。派手な観光地というより、日々の営みがそのまま風景になっている印象がある。





コルパッソ グリッロという白ワイン
コルパッソ グリッロは、飲み口が軽く、するっと喉を通っていく白ワインだ。グリッロという品種を100%使い、アルコール度数は約13%。香りはフレッシュで、シトラス系の柑橘やトロピカルフルーツを思わせる。口に含むと酸味がしっかりしていて、後味はすっと引くように軽やかに終わる。難しい言葉を使わなくても、「爽やか」という言葉がそのまま当てはまるタイプのワインだ。






燻製ナッツと合わせてみて
実際にこのグリッロと、葦束の燻製ミックスナッツを合わせてみた感想は、「燻製の香りの邪魔をしないワイン」というものだった。アーモンドやカシューナッツ、くるみ、マカダミアナッツを桜チップでじっくり燻したこのナッツは、香ばしさの奥にほのかな甘さもある。グリッロの酸味と軽さが、ナッツの香ばしさをすっと受け止めてくれる。何本もの燻製商品と比べた結果ではなく、このミックスナッツと合わせてみて感じた、ひとつの相性の良さとして書いておきたい。
晩酌のひととき
仕事を終えたあとの、なんとなく訪れる夜の時間に向いている組み合わせだと思う。小さめのボウルにナッツを盛って、グラスにグリッロを注ぐ。それだけで十分に整う食卓だ。グラスを片手に、今日一日のことをぼんやり考えながら、ナッツをひとつずつつまむ。難しいペアリングの理屈より、今日一日を終えるための、ちょっとしたご褒美のような晩酌になるはずだ。

シチリア島西部の塩田と風、壱岐の海と桜の煙。生まれた場所も気候もまったく違う二つが、ひとつの食卓の上でちょうどよく重なる。島と島は、思っていたより近いのかもしれない。



今回のペアリングのポイント

コルパッソ グリッロは、軽やかな飲み口とフレッシュな酸味が特徴の白ワイン。壱岐 燻製ミックスナッツと合わせてみると、燻製の香りの邪魔をしないワインだと感じました。ナッツの香ばしさをグリッロの酸味がすっと受け止めてくれる、気軽な晩酌にちょうどいい組み合わせです。

次回もシチリア島の白ワイン。
どんな食卓と出会うのか。

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